葬儀の知識

冬の葬儀で気をつけたい服装マナーと防寒対策

2025/11/20作成

2025/11/29更新

冬の葬儀に参列する際の服装は、防寒対策とフォーマルマナーの両立が難しく、悩まれる方も多いと思います。体調管理という意味でも防寒は重要ですが、あまり防寒しすぎると、今度はマナー違反になってしまう恐れもあります。 また、屋外での出棺の儀式は寒いけど、室内での告別式は暖房がきいていて意外と暖かいなど、冬の葬儀の服装は本当に悩ましいです。 そこで今回は、冬場に葬儀に参列する際の服装マナーの基本や、マナーに則した防寒対策などを解説します。 寒さを凌ぎながらも失礼にならない服装のポイントをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

目 次

冬の葬儀の服装マナーの基本

季節に関わらず、葬儀では「喪服(黒の礼服)」を着用するのが基本的なマナーです。

喪服には冬用/夏用があり、季節に合わせた素材の喪服を着用するのが理想ですが、季節問わず着用できるオールシーズン対応の喪服もあります。いずれの場合も、「光沢のない黒色」が基本になります。

アウター選びの注意点

冬の外出時はコートなどのアウターが欠かせませんが、喪服の場合でも会場までの移動時にアウターを着用することは問題ありません。ただし、ダウンジャケットやダッフルコートなどカジュアルに見えるアウターは避け、ウール素材で光沢や装飾のない、黒・濃紺・チャコールグレーといった落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。

また、会場に着いたら入り口でコートを脱いで、クロークに預けます。家族葬のような小さな会場ではクロークが設けられていないこともありますが、その場合は腕にかけるなどして会場に入りましょう。

会場内にコートを着たまま入るのはマナー違反になってしまうため注意が必要です。

マフラー・手袋など小物選びの注意点

マフラーや手袋、帽子などの防寒小物も寒い冬には必需品です。いずれも黒やグレーなどの落ち着いた色の無地のものを着用し、会場内では外すのがマナーです。コート同様に会場の入り口で脱いでクロークに預けるか、手袋などはバックやコートのポケットにしまっておきましょう。

靴選びや足元の防寒の注意点

雪や雨の日は滑ったり水が染みたりしてくるのを防ぐため、移動中は、落ち着いた色柄の防水靴や長靴を履いていくことをおすすめします。

ただし会場に着いたらフォーマルな靴に履き替えるのがマナーです。そのため履き替え用の靴と濡れた靴を入れるビニールを持参するとよいでしょう。履いてきた靴はビニールに入れて、クロークに預けます。

ちなみにフォーマルな靴とは、女性は3〜5cmのヒールのある黒のパンプスで、男性はストレートチップまたはプレーントゥの黒の革靴で、いずれも光沢のない材質を選ぶことがマナーです。

ほかにもできる、寒さ対策

アウターや防寒小物以外にできる対策もあります。

貼るホッカイロをつける

インナーや足元にホッカイロを貼って防寒するのも効果的です。カイロは外から見えずに体を温めることができるので、服装に影響を与えません。

防寒下着を着る

ヒートテックなどの防寒下着を着用することもおすすめです。その際は、胸元や袖口からインナーがはみ出さないよう注意しましょう。あくまでも見えない下着として着用するのがマナーです。

厚手タイツ+カバーソックスを履く

女性はワンピースやアンサンブルの喪服を着用することが多いですが、スカートだと冬場は足元が冷えると思います。喪服には30デニール以下の黒いストッキングを合わせるのが基本マナーですが、60デニール以下の薄手タイツなら着用してもよいとされています。

また、ストッキングやタイツの上にパンプスからはみ出ない程度のカバーソックスを重ねばきすれば、足元の防寒を強化できます。

出棺の際にはコートを着てもいい?

葬儀は、基本的には屋内で行われますが、出棺の儀式の際には屋外に出ることになります。

寒い日は、ついアウターを羽織りたくなりますが、故人を見送る出棺の瞬間は、喪服でお見送りするのがマナーです。ただし、出棺まで待ち時間があり、その間にコートをはおるのは問題ありません。
いざ霊柩車が動き出すタイミングには、コートを脱いで手に持ち、喪服の状態でお見送りできるようにしましょう。

帰り際の注意点

葬儀が終わって帰路に着く際、コートや防寒小物を着用するタイミングにもマナーがあります。

基本的には式場内で着込むことはせず、コートは、式場の出口を出た後、ロビーや玄関、屋外の軒先などで静かに着用するのがマナーです。マフラーや手袋、帽子等の小物も、屋内で身につけると早く帰りたい印象になってしまうため、出口を出てから着用しましょう。

家族葬の場合は柔軟な対応も

ここまでは一般的な葬儀での服装についてお伝えしてきましたが、身内や親しい人が集まって少人数で執り行う家族葬の場合は、柔軟な対応が許容される場合もあります。ごく近しい方々が集まり少人数で行われるため、厳密な服装マナーよりも体調を優先する傾向にあるためです。

特に高齢者の多い家族葬では、喪主や遺族も無理のない服装で参列するケースが多くなっています。参列者の立場や葬儀の雰囲気によって、形式よりも実用を重視できるケースがあることも覚えておきましょう。

冬の葬儀はマナーも意識つつ体調管理も重視(まとめ)

冬の葬儀は、マナーと防寒の両立が肝心です。マナーばかりを意識しすぎて、体調を崩さないよう注意しましょう。

寒さ対策は、インナーやホッカイロ、カバーソックスなどで見えない工夫を心がけ、コートや防寒小物は会場の外で脱ぎ着をするようにすれば、冬の葬儀でもマナーを守って快適に過ごすことができると思います。

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