葬儀の知識

お盆と葬儀が重なったときの対応|親族への連絡と供養の考え方

2026/7/13作成

2026/6/23更新

お盆の最中に大切な人を亡くされたら、哀しみと同時に 「誰に何を伝えればいい?」 「お盆の行事はどうすればいい?」 と、戸惑いを感じてしまう人も多いでしょう。 火葬場の予約や日程調整などの段取りはもちろんですが、それと同じくらい大切なのが、「親族への連絡や対応」そして「お盆という特別な時期ならではの供養の考え方」です。 今回は、お盆と葬儀が重なったときの「親族への連絡方法やマナー」に加え、「お盆行事をどう考えればいいのか」などについてもお伝えします。

目 次

親族への連絡 〜何をどう伝えるか〜

最初に、訃報の伝え方と参列できないと言われた時の対応をご紹介します。

訃報連絡のタイミングと伝え方

訃報は、できるだけ早く伝えることが大切です。
しかし、お盆期間中は親族が旅行や帰省で移動中のことも多く、連絡が遅れる可能性があります。

訃報を連絡する際は、直接声で伝えるのが礼儀とされているため、電話での連絡が基本となりますが、お盆期間中は、相手が旅行中などで電話がつながらないことも多いでしょう。 その場合、LINEやメールを補助的に活用し、確実に連絡が届くよう心がけることが大切です。

また、連絡の窓口となる人を家族の中で一人決めておくと、情報の混乱を避けることができます。

参列できないと言われた時の対応

お盆期間中は、「旅行の予定が変更できない」「帰省ラッシュと重なり交通手段が確保できない」などの理由で、葬儀に参列できない親族が出てくることがあります。

そのような場合は、「来られる範囲で構いません」と伝え、相手の状況を尊重する姿勢が大切です。

参列できない方への対応としては、主に以下のものが挙げられます。

1. 欠席連絡への対応
参列できない旨の連絡を受けた際は、相手の状況を気遣いながら「お気持ちだけで充分です」と伝えましょう。無理に参列を促す必要はありません。

2. 弔電・供花・供物の受け取り
参列できない方から弔電や供花・供物が届く場合があります。後日、電話や手紙でお礼の連絡をしましょう。

3. 香典の受け取りと返礼
参列できない方から香典をいただくことがあります。その場合は、後日香典返しをお送りしましょう。一般的には、四十九日法要(忌明け)の後、お礼状を添えてお送りします。

4. 後日の弔問への対応
参列できなかった方の中には、葬儀後にご自宅への弔問を希望される方もいます。日程の都合がつく範囲で対応しましょう。

5. 言葉(電話やメール)での欠席連絡のみだった場合
香典や供花・供物などはいただいていないものの、「本当は参列したかったが、お盆の時期と重なり叶わなかった」という旨の連絡をわざわざいただいた方には、葬儀後に、無事に見送ることができた旨をお伝えしておくと丁寧です。

この場合、かしこまった挨拶状までは不要ですが、関係性に応じて、個別の連絡(電話や手紙、LINEなど)で無事に終わった報告とお礼をお伝えできるとよいでしょう。

お盆中に送る案内状の書き方

 

ここでは、葬儀案内に入れるべき内容や例文、書き方のマナーをお伝えします。

葬儀案内状を書く際のマナー

葬儀の案内状には、書き方のマナーがあります。まずは一般的なマナーを押さえておきましょう。

【縦書きで書く】
葬儀案内など弔事文書は縦書きで書きます。

【頭語・結語・時節の挨拶は省略する】
訃報は、一刻も早く伝える必要があるという性質上、ビジネスなどで用いられる拝啓・敬具などの頭語・結語や、「時下ますます〜」のような時節の挨拶は省略し、簡潔に要件のみを伝えるのがマナーです。

【句読点をつけない】
句読点は文章に「区切り」や「終わり」を連想させるとされており、弔事文書では使わないのが一般的です。句読点はスペースや改行で代用して文章を整えましょう。

【忌み言葉・重ね言葉を避ける】
不幸が続くことを連想させる言葉は使わないのがマナーです。

「再び」「また」「続いて」「重ねて」といった忌み言葉や、「たびたび」「いよいよ」「わざわざ」などの重ね言葉は言い換えましょう。

【直接的な死因の記載は避ける】
案内状に詳しい死因を書く必要はありません。「〇月〇日に永眠いたしました」という表現で充分です。

【手書きの場合は薄墨で書く】
手書きの場合は薄墨を使うのが慣習ですが、印刷の場合は通常の黒で問題ありません。

葬儀の案内状に入れる内容

葬儀の案内状に入れるべき内容は、次のとおりです。

【葬儀案内に入れる内容】
・故人の氏名・続柄
・逝去日時
・生前のご厚誼への感謝
・葬儀・告別式の日時
・式場名・住所・電話・アクセス
・宗教形式(仏式・神式・キリスト教式など)
・喪主氏名・連絡先
・(必要に応じて)お盆期間中であることへの配慮の言葉
※香典・供花・供物・弔電等を辞退する場合はその旨も記載

【例文】
お盆の時節にもかかわらず 突然のご連絡をお許しください

このたび かねてから病気療養中だった〇〇(故人との続柄)〇〇〇〇(故人の氏名)が〇月〇日に永眠いたしました

ここに 故人が生前賜りましたご厚誼に厚く感謝申し上げますとともに 謹んでご通知申し上げます

つきましては 葬儀・告別式を下記の通り仏式にて執り行います

【日時】〇月〇日(〇)〇時〜
【式場】〇〇〇〇斎場(住所・電話・アクセス)

なお お盆の時期とも重なり ご予定がおありの方もいらっしゃるかと存じます
ご無理のない範囲でお越しいただけますと幸いです

喪主 〇〇〇〇
連絡先 〇〇〇〇

四十九日法要のご案内は誰に送る?

葬儀後に行われる四十九日法要の案内は、葬儀への参列有無にかかわらず、親族など近親者にお送りします。

お盆期間中でやむを得ず参列できなかった親族にも、四十九日法要のご案内を送って声をかけましょう。

【例文】
謹啓

謹んで〇〇(故人との続柄)〇〇〇〇(故人の氏名)の四十九日法要をご案内申し上げます
〇〇〇〇は〇月〇日に永眠いたしました
おかげさまで葬儀も滞りなく執り行うことができました

つきましては 左記の通り四十九日法要を執り行いますので ご多用中誠に恐れ入りますが ご参列いただけますと幸いです

【日時】〇月〇日(〇)〇時〜
【場所】〇〇〇〇
【住所】〇〇〇〇
【会食】法要終了後 粗餐を用意しております

ご出席の有無を〇月〇日までにご連絡いただけますと幸いです

喪主 〇〇〇〇
連絡先 〇〇〇〇

謹白

※葬儀案内状では頭語・結語を省略するのが一般的ですが、法要のご案内の場合は、拝啓・敬具、謹啓・謹白といった頭語・結語をつけてもつけなくてもよいとされています。

お盆行事との兼ね合いをどう考えるか

お盆と葬儀が重なった場合は、葬儀を優先し、お盆の法要は日程をずらすか規模を縮小して行うのが一般的です。

また、お盆には、先祖の霊をお迎えするために盆棚を飾ったり、「迎え火や送り火」を焚いたりといったお盆ならではの慣習がありますが、どこまで行うかは、無理のない範囲で判断するとよいでしょう。

たとえば、簡略化して「送り火・迎え火」だけを行うという選択もあれば、今年は省略するという選択もあっていいと思います。

心配な場合は、菩提寺に相談してみると、その地域の慣習に沿ったアドバイスをいただけるかもしれません。

時期ではなく、心を込めて見送ることが大切(まとめ)

供養とは、心を込めて見送る気持ちが何より大切です。

そして、お盆と葬儀が重なったとき、大切なのは段取りと同じくらい、周囲の人への丁寧な対応と、自分自身の気持ちの整理です。

親族への連絡は迅速に、「参列できない方には後日法要で改めて場を設ける」「お盆行事は無理のない範囲で行う」など、一つひとつの対応の積み重ねが、故人を心から見送ることにつながります。

さがみ典礼では、お盆期間中も24時間365日ご相談を承っております。

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