葬儀の知識

七回忌は家族だけでもいい?規模の決め方とお布施・香典の目安

2026/10/7作成

故人がお亡くなりになって満6年目の命日に迎える七回忌は、故人を偲び供養する大切な節目です。 一周忌・三回忌に続く年忌法要の流れの中で、七回忌以降は、規模を縮小して営まれることが多いとされていますが、実際に法要を行うとなると 「七回忌は家族だけで行っても大丈夫?」 「親族や友人を呼ぶべき?」 「お布施や香典はいくらくらい?」 など、悩まれる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、七回忌法要の参列者の範囲の決め方や、お布施・香典・服装などの基本マナーについて詳しく解説します。

目 次

七回忌はいつ行う?

故人がお亡くなりになって満6年の祥月命日が七回忌となります。7年目ではなく6年目が七回忌となるのは、お亡くなりになった日を最初の忌日として数えるためです。

 

法要の日程の決め方

もし、七回忌当日に法要を営むことが難しい場合は、それより前の土日祝日など参列者の都合のよい日程に前倒しして営まれることが一般的です。七回忌当日より後に予定を繰り越すことはよくないとされているため、なるべく前倒しする形で予定を組むよう調整しましょう。

七回忌は家族だけで行ってもいい?

七回忌法要を家族のみで行っても問題はありません。

そもそも、「七回忌だから必ず親族を招かなければならない」という決まりはありません。むしろ七回忌以降は、一周忌や三回忌と比べて、参列者を限定して小規模に行うことが一般的です。

七回忌法要の参列者を家族だけに限定するかどうかは、故人やご家族の意向を踏まえて決めるとよいでしょう。

七回忌法要の規模を決めるポイント

七回忌法要を家族だけで行うか、親しい親族にも声をかけるかは、これまでの法要の規模や親族との関係、家族の希望などを考慮して決めるとよいでしょう。

ここでは、家族だけで営むことが適しているケースと親族も含めて営むことが適しているケースをそれぞれご紹介します。

 

家族だけでなく親しい親族もお呼びする場合

「故人と親しかった親族には供養してもらいたい」という思いがあり、これまで一周忌や三回忌にも参列してもらっていた場合などは、親しかった親族に参列してもらうケースがあります。

ただし、お招きする親族に移動の負担や身体的負担をかけてしまう心配があるのであれば、無理に出席をお願いするのではなく、相手の状況に配慮して声をかけることも大切です。

 

家族のみに限定する場合

一般的には、故人の友人等を招いて大規模に営む法要は三回忌までとされています。そのため、七回忌法要を家族のみで営むご家族は少なくありません。

もし、「家族だけでゆっくり法要を営みたい」というご希望がある場合は、そのご希望を優先して問題ないでしょう。

特に、親族にご高齢の方が多い場合や、遠方のご親族が多い場合などは、ご足労いただく手間や費用なども考慮して、家族のみの法要とするケースもあります。

また、参列者が増えると、会場代や会食費、返礼品などの費用も増えます。そのため、できるだけ費用を抑えたいという理由から、家族のみで行う判断をする方もいるでしょう。

なお、七回忌法要を家族のみで営む場合は、後日、親族に法要を無事に執り行ったことを報告し、お礼を伝えるなどの配慮も忘れないようにしましょう。

七回忌の準備と当日の流れ

ここでは、七回忌の準備に必要なことと当日の流れをご紹介します。

 

七回忌の準備に必要なこと

①僧侶に依頼して日程を決める
七回忌の日程は、ご家族のご都合や僧侶のご都合を考慮して決めます。法要を行う1~2ヶ月前までには僧侶に相談し、日程を決めておくと安心です。

②会食の有無を決める・予約する
法要の後に会食の席(お斎)を設けるかは、ご遺族の判断になります。会食の有無は参列者のその後のスケジュールにも影響するため、早めに決めてご案内の際にお伝えしましょう。

もし会食の席を設ける場合は、おおまかな人数がわかった時点で早めに会場を押さえておきましょう。会食の費用は、5千円〜1万円前後が相場です。

③参列者と会場を決める
誰に参列いただくかを決め、おおまかな人数の予測がついたら、人数に見合った会場を押さえましょう。会場は、「ご自宅」「お寺」「葬儀社の斎場」「ホテルや料亭」などが候補となります。

どの会場を選ぶかについては、それぞれメリット・デメリットを考慮した上で選びましょう。

【ご自宅】
会場費がかからないが、大人数の収容が難しい。

【お寺】
厳かな雰囲気の中、法要を営むことができるが、法要専門会場ではないためバリアフリーでないことが多い。

【葬儀社の斎場】
専用施設のためバリアフリー対応の場合が多く、環境面は整っているが、僧侶の移動にかかる費用や会場費がかさむ傾向にある。

【ホテルや料亭など】
会食会場に移動する手間が省けるが、祭壇の持ち込みや焼香の可否に制限があるだけでなく費用も高くつきやすい。また大人数は収容できないことが多い。

④参列者に連絡する
七回忌法要に親族をお招きする場合は、日程や会場などが決まったら、早めに連絡をしましょう。連絡する際は、法要を行う日時や場所、会食の有無などを伝え、出欠を確認します。

なお、家族のみで七回忌を営む場合は、親族に参列をお願いする必要はありませんが、これまで一周忌や三回忌に参列してもらっていた親族などには、家族のみで営むことを事前に伝えておくと、相手に不必要な心配をかけずにすみます。

⑤お布施・お車代・御膳料を準備する
法要を営む際は、僧侶に供養をお願いするため、お布施が必要になります。

また、お寺以外の場所で法要を営む場合は、僧侶の移動にかかる交通費として「御車代」が必要になります。もし、会食を行わない、あるいは会食を行うが僧侶が参加されない場合には、僧侶のお食事代として「御膳料」も別途用意しておく必要があります。

七回忌のお布施や御車代、御膳料の相場は、「七回忌のお布施はいくら?目安と渡し方」を参考にしてください。

⑥香典返し(返礼品)を準備する
七回忌では、法要当日に人数分の返礼品を用意してお渡しすることが一般的です。返礼品の相場は2,000円〜3,000円程度が目安となります。

ただし、会食の席を設けない場合は、会食の代わりにお持ち帰り用のお弁当を用意するか、少し予算を上げて3,000円〜5,000円程度のお品物にすることもあります。

近年は、お持ち帰りの手間などを考慮し、比較的荷物になりにくいカタログギフトを選ぶ方も増えています。

 

七回忌当日の流れ

七回忌当日は、次のような流れで進むことが一般的です。

①開式の施主挨拶
最初に、施主が参列者へお集まりいただいたことへの感謝の気持ちをや、無事に七回忌を迎えられたご報告などを伝え、故人との思い出を交えながら短い挨拶を行います。

挨拶の最後には、今後の変わらぬお付き合いをお願いし、「これより七回忌法要を執り行います」といったように、開式を伝えます。

②僧侶入場・読経
開式の挨拶が終わると僧侶が入場し、読経が始まります。

③参列者による焼香
読経の途中、僧侶が合図をしたタイミングで、参列者が順番に焼香を行います。焼香の順番は、施主を筆頭に、故人と関係の近い順で行うことが一般的です。

④僧侶による法話
すべての参列者が焼香を終えたら、僧侶による法話が行われます。

⑤閉式の施主挨拶
最後に、施主による閉式の挨拶が行われます。

法要が無事に儀式が終了したことのご報告と参列への感謝を述べた上で、遺族の近況や6年経った今の心境などを手短に伝え、 今後も変わらないお付き合いやご指導のお願いをお伝えできるとよいでしょう。

その後、会食がある場合は会食会場へのご案内を、その場でお開きとなる場合は、返礼品のご案内をして挨拶を締めくくります。

⑦会食(お斎)
会食がある場合は、会食会場へ移動し、お集まりのみなさんと共に故人を偲びながら食事をします。

⑧返礼品の配布・解散
最後に、返礼品をお渡しして解散となります。返礼品をお渡しの際には、「心ばかりの品ですが、どうぞお持ち帰りください」などと一言お伝えできるとよいでしょう。

七回忌のお布施はいくら?目安と渡し方

そもそもお布施は感謝の気持ちを表すものです。サービスへの対価のように一律いくらという決まった金額があるわけではありません。そのため、菩提寺との関係性や宗旨・宗派、ご家族の考え方や地域などによっても金額が異なる場合があります。

その上で、七回忌以降の法要は、ご家族や近親者のみで小規模に営まれることが多いため、一周忌や三回忌に比べて、やや控えめな金額になることが一般的です。

七回忌のお布施・御車代、御膳料は次の金額を参考に、ご家族とも相談の上で決めるとよいでしょう。また、金額に迷った場合は、お寺に確認することも失礼にはあたりません。

【七回忌のお布施の目安】
お布施:1万円〜5万円
御車代:5千円〜1万円
御膳料:5千円〜1万円

 

お布施の包み方・書き方のマナー

お布施は、白無地の封筒または奉書紙にお包みします。白封筒は、郵便番号欄のない無地のもので、二重封筒でないものを選びましょう。

封筒中央上部に書く表書きは、それぞれ「御布施」「御膳料」「御車代」とし、その下に氏名または〇〇家と書きます。

裏面の左下に、住所・氏名とお包みした金額を縦書きで記載します。数字は、大字(旧字体)を用いるのがマナーです。

たとえば、5万円をお包した場合は、「金 伍萬圓 也 」となります。

 

お布施の渡し方のマナー

お布施は、袱紗に入れて持ち歩き、法要の前か、法要の後に、僧侶に挨拶をするタイミングでお渡しできるとよいでしょう。

お布施・御膳料・御車代は、それぞれ別々の封筒に用意し、重ねてお渡しします。お渡しする際は、切手盆があれば切手盆に、なければ袱紗に乗せて、お布施の表書きが僧侶にとって正面になる向きに整え、両手でお渡ししましょう。

七回忌の香典はいくら?関係性別の目安

香典の金額は、故人との関係性や社会的立場によっても変わります。また、七回忌以降は一周忌・三回忌より控え目な金額を目安とすることが一般的です。さらに、会食がある場合は5,000円~1万円程度を上乗せしてお包みしましょう。

七回忌法要に参列する際に持参する香典額の目安は、次の表を参考にしてください。

【七回忌の香典金額の目安】

あなたから見た故人
(亡くなった人)
金額の目安
(会食なし)
金額の目安
(会食あり)
父母・義父母・子 1万円〜3万円 2万円〜5万円
兄弟・姉妹 1万円〜2万円 2万円〜3万円
祖父母 5千円〜1万円 1万円〜2万円
その他の親戚 5千円〜1万円 1万円〜2万円
友人・知人など 5千円 1万円
※上記はあくまで目安です。地域や家族の慣習、故人との関係性などによって異なる場合があります。 

夫婦や家族で参列する場合はどうなる?

七回忌法要に参列する際は、会食がある場合とない場合で金額の相場が異なります。会食がある場合は、通常の香典金額に、5千円〜1万円上乗せしてお包みするのが一般的です。

もし、ご夫婦やご家族で参列し、連名で香典をお包みする場合は、人数分の会食費を上乗せして、一つ香典袋にお包みするのがマナーです。

その際は、忌み数とされる「4」や「9」が入らない数字に調整することも心がけましょう。

香典の書き方・包み方のマナー

香典袋は、包む金額に合わせて選びます。

1万円以下の場合は、水引が印刷された簡易的な香典袋、2〜3万をお包みする場合は、本物の水引がついた高級感のあるもの、5万円以上を包む場合は、高級和紙で作られ、黒白または双眼の結び切りの水引がついたものを選ぶのが一般的です。

ただし、宗旨・宗派や地域によって考え方が異なる場合があるため、不安なときは、事前に確認しておくと安心です。

また、封筒の中央上部に書く表書きは、「御佛前」とし、その下に氏名をフルネームで記載しましょう。夫婦連名でお包みする場合は、表書きの真下に夫の氏名をフルネームで書き、その左隣に妻の名前を書きます。

葬儀の際に持参する香典は「悲しみの涙で文字が滲んでしまった」という意味も込めて、薄墨で書くのがマナーとされています。しかし、七回忌の場合は、悲しみの涙が渇き、心の整理がついたことを表すため、通常の墨の筆ペンで書くことが一般的です。

七回忌の服装は?家族だけなら普段着でもいい?

一周忌や三回忌までは、施主やご遺族、参列者ともに喪服を着用するのが基本マナーとなりますが、七回忌以降は、格式を一つ下げた略喪服を着用するケースが増えています。

略喪服とは、一般的な喪服より格式の低い服装ですが、普段着という意味ではないため注意が必要です。


【略喪服】

男性

ダークカラー(黒・ネイビー・ダークグレーなど)のスーツ、白無地のシャツ、黒またはダークカラーのネクタイ、黒い靴下、黒い革靴(金具のないもの)

女性

ダークカラー(黒・ネイビー・ダークグレーなど)のアンサンブル/ワンピース/スーツ、黒い薄手のストッキング、黒いパンプス


 

七回忌は家族だけでも問題ない。無理のない規模で故人を偲ぶことが大切 (まとめ)

七回忌法要は、家族のみで営んでも問題ありません。

親しいご親族をお招きする場合も、家族のみで営む場合も、これまでの法要の規模や親族との関係性、故人やご家族の希望などを考慮して決めるとよいでしょう。

親族をお招きする場合は、日程や会場、会食の有無などを早めに連絡し、出欠を確認しておくと安心です。一方、家族のみで営む場合も、これまでの法要に参列していた親族などには、事前にその旨を伝えておくとよいでしょう。

七回忌は、故人が亡くなってから6年という節目に、故人を偲び、ご家族で思いを寄せる大切な機会です。

ご家族やご親族にとって無理のない規模や方法を選び、心を込めて供養しましょう。

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