葬儀の知識

四十九日法要の準備と流れ|施主が決めること・お布施・お返しの目安

2026/9/23作成

2026/9/29更新

施主やご遺族の方々は、葬儀が終わった後も、一息つく間もなく四十九日法要の準備が始まり、引き続き慌ただしい時間をお過ごしのことと思います。 四十九日法要では、僧侶へお渡しするお布施や参列者への返礼品、本位牌や納骨の手配、案内状の送付、会食会場の予約など、準備することがたくさんあります。なかには、葬儀後、早い段階から手配が必要なものもあります。 そんな中、「何から始めればよいのかわからない」と迷っている方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、四十九日法要までに準備しておきたいことや、当日の流れについて詳しくご紹介します。

目 次

四十九日法要とは?いつ行う?

四十九日法要とは、故人がお亡くなりなってから四十九日目を迎える頃に行われる法要で、七七日(なななのか)とも呼ばれています。

仏教では、お亡くなりになられた日から7日ごとに忌日法要を行い、7回目にあたる四十九日は、故人の成仏を願い、遺族が供養する大切な節目とされています。

現代では、最初の期日法要である初七日は葬儀当日に繰り上げて行われることが多く、二七日から六七日までは省略されることが多くなっています。しかし、七七日にあたる四十九日法要は、遺族が忌明けを迎える節目とも考えられており、親族や故人と親しかった方々が集まって営まれることが一般的です。

 

四十九日当日が難しい場合は前倒しする

一般的に、故人の命日を1日目として四十九日目にあたる日(命日から48日後)が四十九日となります。

ただし、四十九日法要を行う日程は、参列者が集まりやすいよう、四十九日よりも前の土日や祝日などに前倒しで行われることが多くなっています。

また、四十九日よりも後に法要を行うことは、基本的には避けた方がよいとされています。

四十九日法要までに施主が決めること

四十九日法要の準備では、日程や会場、納骨や会食の有無などを、関係者と相談しながら決めていきます。

【四十九日法要までに決めること】
・日程
・会場
・参列者
・会食の有無
・納骨の有無
・納骨について決める

四十九日法要に合わせて、納骨を行うことが一般的です。ただし、「お墓の準備が整っていない」「まだ心の整理がつかない」などの理由から、納骨の時期を後ろにずらすことは問題ありません。

四十九日法要と合わせて納骨を行えば、法要と納骨を別々に行う場合と比べて、ご家族や親族が集まる機会を一度にまとめられるというメリットがあります。納骨の時期は、墓地や霊園の準備状況、宗派や寺院の考え方なども確認しながら、ご家族で相談して決めるとよいでしょう。

 

日程を決める

日程は、四十九日当日が平日などで集まるのが難しい場合、近い日程の土日祝日に前倒しにすることが一般的です。

また、日程を決める際は、ご家族やご親族の都合に加え、僧侶(菩提寺)の都合も考慮する必要があります。そのため、僧侶の日程や法要の内容を菩提寺と相談しながら、四十九日よりも前の日程で決めましょう。

 

参列者をどこまで呼ぶか決める

四十九日法要は、忌明けの節目でもあるため、親族や仲の良かったご友人など、多くの関係者に集まっていただくご家庭も少なくありません。ただし、誰を呼ぶかはご遺族の考え方によっても異なります。親族中心にするのか、ご友人までお声がけするのかは、ご家族と話し合って決めるとよいでしょう。

 

会食をするか決める

法要後に、会食の席(お斎)を設けるかどうかも、事前に決めておく必要があります。参列者は、会食の有無を参考にしてその後のスケジュールを決めるため、会食を行うかどうかは案内状に記載しておくと丁寧です。

 

会場を決める

会場は、お寺・ご自宅・葬儀社の斎場・ホテルや飲食店などの中から、お集まりになる人数や移動のしやすさなどを考慮して決めるとよいでしょう。

会食を行うのであれば、「会場内で食事ができるところを選ぶ」、ご高齢の参列者が多い場合は「バリアフリーであることを優先する」など、状況に応じて最適な会場を選びましょう。

お寺を希望している場合は、日程調整で僧侶に相談する際に、あわせてお寺をお借りできるかも確認しておくとスムーズです。

四十九日法要までに準備すること

次に、四十九日法要までに、施主が準備しておくことをご紹介します。

【四十九日法要までにすること】
・僧侶に相談・依頼する
・参列者へ案内状を送る
・本位牌の手配をする
・納骨に必要なものを確認する
・会食の手配をする
・返礼品を手配する
・お布施を準備する
・僧侶に相談・依頼する

日程を決めるタイミングで、僧侶には一度相談しておきましょう。その際はご都合のよい日程のほか、法要の内容についても相談しておくとよいでしょう。

法要と合わせて納骨を行う場合は、納骨の際に必要な供養や儀式についても確認しておくと安心です。一般的に納骨式では、白木位牌の閉眼供養(魂抜き)と本位牌の開眼供養(魂入れ)といった供養が行われますが、宗派や寺院によって考え方や作法が異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。

 

参列者への案内状を送る

法要の日時や会場、会食の有無などの詳細が決まったら、参列者へ案内状を送ります。四十九日法要のご案内は、開催日の2〜3週間前までには相手に届くよう送ると安心です。

出欠の返信の期日は、返礼品の準備や会食会場の手配も考慮し、開催日の1週間〜10日前などに設定するとよいでしょう。

 

本位牌を手配する

四十九日法要のタイミングに合わせて、位牌も白木でできた仮の位牌から本位牌に替えることが一般的です。

本位牌は、施主やご遺族が手配します。宗派ごとの作法や、仏壇に置いた際のバランスなども考えながら、故人に合う位牌を手配しましょう。

一般的に、位牌の手配には、1~2週間程度の時間を要します。凝ったデザインのものを希望する場合、3週間程度かかることもあるため、早めに手配しておくと安心です。

 

納骨に必要なものを確認する

四十九日法要と合わせて納骨も行う場合は、納骨に必要な手続きや当日の持ち物なども事前に確認しておきましょう。

納骨の際は、僧侶へお渡しするお布施のほか、お墓の管理者にカロートを開けてもらうための費用が発生する場合があります。また当日は、埋葬許可証や墓地使用許可証などの提示が必要になることが多いため、必要書類について墓地・霊園の管理者に確認しておくと安心です。

また、浄土真宗以外の多くの宗派では、納骨の際に卒塔婆という梵字が書かれた木の板を立てることが多いです。卒塔婆を立てる場合は、僧侶に事前に依頼しておきましょう。

なお、その際は、僧侶へのお布施とは別に卒塔婆料が必要になることが一般的です。

 

会食の手配をする

法要後に会食(お斎)を行う場合は、会食会場を押さえておきましょう。

日程が決まった段階で早めに会場を押さえ、参列者の人数が確定次第改めて人数をお伝えするといった方法がよいでしょう。

もし会食を行わないという場合は、お弁当など参列者が持ち帰れるものを用意することもあります。その場合は返礼品と合わせて、余裕を持って手配しておきましょう。

 

返礼品の手配をする

返礼品とは、四十九日法要当日に、参列への感謝といただいた御仏前へのお返しとしてお渡しするお品物のことをいいます。

参列者から出欠の連絡が来て、人数が確定し次第早めに手配しましょう。遅くとも開催日の10日〜2週間前までには手配しておくと安心です。

返礼品には、「消え物」といって、食べたり使ったりすることでなくなるものが選ばれています。焼き菓子や和菓子などの、日持ちする個包装のお菓子や、コーヒーやお茶、調味料など実用的なもの、タオル、石鹸、洗剤などの日用品のほか、最近は、もらった人が好きなものを選べるカタログギフトなども人気です。

金額は2,000円〜5,000円程度が一つの目安ですが、地域の習慣やいただく香典の金額などによっても異なります。

なお、返礼品は、当日の追加出席などの可能性も考慮して、2〜3個多めに用意しておくと安心です。

 

お布施の準備をする

僧侶にお渡しするお布施は、当日までに準備しておきましょう。

自宅や葬儀会館など、お寺以外の会場に僧侶に来ていただく場合は、僧侶の交通費として御車代をお渡しすることがあります。また、会食に僧侶が参加されない場合や、会食を行わない場合には、食事代として御膳料をお包みすることが一般的です。

お布施と御車代、御膳料はそれぞれ別々の封筒に包み、法要当日にお渡ししましょう。

四十九日法要に必要な持ち物

四十九日法要当日は、以下のものを持参することが一般的です。忘れ物のないよう気をつけましょう。

・本位牌
・白木位牌
・遺影
・お布施/御車代/御膳料
・お供え
・数珠
・返礼品

(納骨式を行う場合)
・納骨に必要なもの(埋葬許可証や墓地使用証明書など)
・ご遺骨
・印鑑(必要に応じて)
・お墓用のお供物(必要に応じて)

四十九日法要の施主・遺族の服装マナー

四十九日法要では、喪服(ブラックフォーマル)を着用することが一般的です。なかでも施主・遺族は、参列者より格を下げない服装を意識することが大切です。ただし、法要の規模やご家庭での考え方などによっては、略喪服を着用する場合もあります。

服装をどうするかは、事前に僧侶や親族と確認しておくと安心です。

以下は、一般的な四十九日法要の施主・ご遺族の服装の目安です。

男性:光沢のないブラックスーツ・白いシャツ
女性:光沢のない黒のワンピース・アンサンブル・スーツ

お布施の金額の目安

そもそもお布施は、僧侶への感謝の気持ちを表すもののため、決まった金額が定められているわけではありません。そのため、僧侶との関係性や法要の規模、地域やご家庭の考え方によってもお布施の額は異なります。

その上で、以下の金額を一つの目安とするとよいでしょう。

納骨を行わない場合:3〜5万円(葬儀で包んだ金額の1~2割程度)
納骨を行う場合:5〜10万円(上記の金額に1~5万円上乗せするイメージ)

なお、4万円や9万円は、4という数字が「死」、9という数字が「苦」を連想させるため避けるのがマナーです。

 

お布施とは別に必要な費用

上記のお布施とは別に、僧侶の交通費・食事代として下記が必要になります。

御車代(お寺以外の会場に僧侶が来ていただく場合):5千円〜1万円程度
御膳料(僧侶が会食に不参加、または会食を行わない場合):5千円〜1万円程度

お布施の包み方・渡し方のマナー

最後に、お布施の包み方や渡し方の基本マナーをお伝えします。

 

お札はなるべく新札を用意する

葬儀の香典では、突然の不幸を予想してあらかじめ準備していたと思われるのを避けるため、新札でないお札をお包みするのがマナーです。一方でお布施は、僧侶への感謝の気持ちを表すもののため、なるべく新札を用意するのが望ましいとされています。

 

お布施を包む封筒

お布施を包む封筒は、無地の白い封筒もしくは奉書紙を用いるのがマナーです。

白い封筒は、郵便番号欄などが印刷されていない無地の封筒を選びましょう。また、二重になっている封筒は、不幸が重なることを連想させるため避けるのがマナーです。

 

お札を入れる向き

肖像画が描かれている面を表側にし、肖像画が上にくるように入れるのが一般的です。

香典の場合は、肖像画が描かれている面を下側にして入れるため、混同しないよう注意しましょう。

なお、お札の向きは、地域や寺院によって考え方が異なる場合もあるため、事前に指定がある場合はそれに従いましょう。

 

表書きの書き方

お布施の場合、封筒に書く際の墨の濃さは、基本的に通常の濃い墨を用います。葬儀の香典では、薄墨で書くことが一般的なため、混同しないよう注意しましょう。

表書きは、封筒の上部中央に「御布施」と大きめに書き、その下に施主のフルネームもしくは〇〇家と記載します。夫婦連名の場合は、夫の名前を表書きの真下中央に書き、その左に妻の名前を書きましょう。

 

封筒裏面の書き方

封筒の裏面左下部には、お包した金額と施主の住所・氏名を書きます。金額は「金 参萬圓 也」のように大字(旧字体)を用いるのがマナーです。

 

お布施の渡し方のマナー

お布施を渡すタイミングは、法要当日に、僧侶に最初に挨拶をする際、もしくは法要後にお礼を伝える際にお渡しできるとよいでしょう。

お布施は袱紗に入れて持ち歩き、「本日はよろしくお願いいたします」または「本日はありがとうございました」など、お礼の言葉を添えてお渡しします。

お渡しする際は、袱紗からお布施を取り出し、封筒の表書きが僧侶から読める向きになるよう整えてお渡しします。その際、切手盆があればその上に、なければ袱紗の上に置き、両手で差し出しましょう。

四十九日法要に向けて、早めに準備を進めておこう(まとめ)

四十九日法要では、日程や会場、参列者、会食や納骨の有無などを決めるほか、僧侶への依頼や本位牌、返礼品、お布施などの準備も必要です。

なかには、僧侶や会場の予定を確認したり、本位牌や返礼品を手配したりするなど、早めに準備を始めたほうがよいものもあります。

大切な節目となる四十九日法要を落ち着いて迎えられるよう、必要な準備を一つずつ確認しておきましょう。

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