葬儀の知識

家族葬で香典を辞退する場合、親族や知人への対応はどうする?

2026/8/12作成

2026/8/18更新

最近は、身内や親しい方のみで故人を見送る「家族葬」が増えています。家族葬では、香典を辞退したいと考えるご遺族も少なくありません。 そこで今回は、「香典辞退は失礼にあたるのか」また、香典を辞退する場合は、「親族や知人へどのように伝えればよいか」についてわかりやすく解説します。 香典を辞退しているのにも関わらず渡された場合の対応や香典返しの必要性についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目 次

家族葬で香典を辞退する人が増えている理由

家族葬で香典を辞退するケースは珍しくありません。まずは、なぜ家族葬で香典を辞退する人が増えているのか、その背景について解説します。

そもそも家族葬を選ぶ方の多くは、「故人を静かに見送りたい」「故人との最期の時間を心おきなく過ごしたい」と考えています。そのため金銭の受け渡しや香典返しの準備に時間をかけるよりも、「ご家族や近しい方のみで故人とのお別れの時間を過ごしたい」という想いから、香典辞退を選ぶご遺族が多くなっています。

また、香典を辞退することで、参列者にも「香典を用意しなければならない」という心理的・経済的な負担をかけずに済むという側面もあります。

こうした理由から、家族葬では香典辞退を選ぶご遺族が増える傾向にあります。

家族葬で香典を辞退しても、失礼にはあたらない?

香典を辞退することは、マナー違反にはあたりません。葬儀において、「どのような形式を選ぶか」「香典を受け取るか」といった選択は、ご遺族の意向を尊重して決めるものだからです。

ただし、葬儀では香典を持参するのが一般的と考える方も多いため、香典を辞退する場合は、事前にわかりやすく意向を伝えておくことが大切です。

たとえば、「故人の遺志により香典はご辞退申し上げます」「誠に勝手ながら、ご香典は辞退させていただきます」といったように、案内状に明記したり、訃報の連絡時に口頭でお伝えしたりすることで、参列者にも伝わりやすくなります。

また、親族の中には香典を辞退することに抵抗を感じる方もいるかもしれません。考え方の違いから誤解が生じないよう、事前にご家族やご親族の間で香典辞退の方針を共有し、理解を得ておくことも大切です。

親族や知人へ「香典辞退」を伝える方法

家族葬で香典を辞退すると決めたら、すみやかに参列者へ伝えましょう。伝え方は、電話やメール、LINEなどのメッセージまたは葬儀案内状で伝える方法が一般的です。

電話やメール、LINEなどで伝える方法

身内や親しい方を中心に行う家族葬では、葬儀案内状ではなく電話やメール、LINEなどで葬儀の詳細をお伝えするケースも少なくありません。その際は、香典辞退の意向も合わせてお伝えするようにしましょう。

【電話の場合】
「故人の希望もあり、今回は香典などのお心遣いは辞退させていただきます。」

【メールやLINEの場合】
「故人の希望もあり、香典などのお心遣いは辞退させていただきます。お気持ちだけありがたく頂戴しますので、どうかお気遣いなさらないでください」

※故人の遺志ではなく、ご遺族の意向で香典を辞退する場合は、「誠に勝手ながら、ご香典は辞退させていただきます」といった表現でも問題ありません。

葬儀案内状で伝える方法

家族葬でも葬儀案内状を送る場合は、香典を辞退する旨を明記しておきましょう。たとえば案内状の末尾に次のような一文を加えるとよいでしょう。

「なお誠に勝手ながら、故人の遺志により御香典の儀は固くご辞退申し上げます」

また、香典だけでなく供花・供物も辞退する場合は、

「なお、誠に勝手ながら、故人の遺志により御香典・御供花・御供物の儀は固くご辞退申し上げます」

当日、香典を持参した参列者への対応

たとえ事前に香典辞退の意向をお知らせしていたとしても、「葬儀には香典を持参するもの」という考えから、当日香典を持参される方がいるかもしれません。

その場合、まずは香典を辞退している旨をあらためて丁寧にお伝えしましょう。

例:「今回はご香典を辞退しておりますので、お気持ちだけありがたく頂戴いたします。」

その上で、「どうしても受け取ってほしい」と強く希望される場合は、無理にお断りする必要はありません。故人を偲ぶお気持ちとして受け取り、感謝の気持ちをお伝えしましょう

また、家族葬で受付を設けている場合、香典の受け渡しは受付係が行います。そのため、当日香典を持参された方への対応は、事前に受付係にも共有しておくことが大切です。

香典を辞退した場合、香典返しは必要?

家族葬で香典を辞退した場合、基本的には香典返しの準備は不要です。

ただし、参列者から「どうしても受け取ってほしい」と強く希望され、香典を受け取った場合は、香典返しを送るのが一般的です。

その場合のマナーは、一般的な香典返しと同じです。

香典返しのマナー

【送る時期】
香典返しは、四十九日の忌明けを迎えた後に送るのが一般的です。四十九日法要後、1〜2週間以内を目安になるべく早めにお送りしましょう。

【品物の金額の目安】
香典返しの品物の金額は、いただいた香典額の半額〜2/3程度とするのが一般的です。

ただし、家族葬では、親族から10万円などの高額な香典を受け取るケースもあります。香典にはご遺族の生活を支えるという意味合いもあるため、そのような場合は、無理に半額にこだわらず、いただいた額の1/3〜1/4程度を目安とすることも少なくありません。

【何を送るか】
香典返しには、お茶やコーヒー、お菓子、海苔などの食品のほか、石けんや洗剤、タオルなどの日用品がよく選ばれます。

一般的には、「不祝儀を後に残さない」という意味を込めて、使ったり食べたりしてなくなる「消え物」を選ぶのがよいとされています。

【掛け紙や表書きのマナー】
香典返しを送る際は、掛け紙をかけ、挨拶状とセットでお送りするのが一般的です。掛け紙の表書きは、宗教や地域によって異なる場合もありますが、共通で使える「志」を用いれば間違いありません。

家族葬で香典を辞退する際の注意点

家族葬で香典を辞退することはよくあることです。しかし、混乱を招かないためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

必ず事前に伝える

香典を辞退する場合は、電話やメール、LINE、案内状などで葬儀の案内を伝える際に、必ず辞退の意向をお伝えしましょう。その際は、曖昧な表現は避け、「誠に勝手ながら、ご香典は辞退させていただきます」のように明確に伝えることが大切です。

受付係と情報を共有しておく

家族葬で受付を設ける場合は、香典を辞退していることを受付担当者にも共有しておきましょう。また、香典を持参された方への対応も事前に確認しておくことで、人によって対応が違ったというトラブルを防ぐことができます。

親族全員と認識を統一しておく

香典辞退の意向は、できるだけ事前にご親族一人ひとりと共有し、理解を得ておくことが大切です。

ご親族の中には、「親族なら香典を出すのが当然」と考える人もいます。事前に丁寧な説明をしておくことは、後々のトラブルを防ぐことにつながります。

また、その際は、誰を香典辞退の対象とするのかも明確にしておきましょう。

たとえば、ご家族の考え方によっては、兄弟姉妹や叔父・叔母など近しい親族からの香典はありがたく受け取り、それ以外の方からは辞退するというケースもあります。一方で、どなたからも受け取らない方針であれば、その旨を事前にきちんと伝えておくことが大切です。

地域の慣習にも配慮する

地域によっては、昔ながらの葬儀の慣習を大切にしているところもあります。東北地方などでも、地域や親族間の慣習を重んじる傾向が見られることがあります。

そのため、故人やご家族の意向を伝え、理解を得ながら辞退することが大切です。地域の慣習や親族の考え方にも配慮することで、より円滑に家族葬を執り行うことができるでしょう。

家族葬の香典辞退でよくある質問

最後に、家族葬の香典辞退に関してよくある質問をまとめました。

Q:家族葬で香典を辞退しても、失礼にはあたりませんか?

A: 家族葬で香典を辞退することは、失礼にはあたりません

香典を受け取るかどうかは、ご遺族の意向によって決めることができます。

ただし、「葬儀には香典を持参するもの」と考える方も多いため、辞退される場合は、電話やメール、LINE、葬儀案内状などで事前に香典を辞退する旨を明確に伝えておくことが大切です。

Q:親族だけからは香典を受け取ってもいいですか?

A:ご遺族の方針で「親族からは受け取る」と事前に決めている場合は問題ありません。

ただし、香典を辞退する相手を明確にしないまま、相手によって受けっとったり辞退したりしてしまうと、後々のトラブルにつながってしまうことがあります。そのため、香典を辞退する対象は、事前に明確に決め、親族にも共有しておくことが大切です。

Q:香典の代わりに供花をいただくことはできますか?

A:はい。香典を辞退していても供花をいただくことは可能です。

その場合は、「香典は固く辞退申し上げます」といったように、香典のみ辞退する旨を案内時に明確に伝えておきましょう。

反対に、香典だけでなく供花や供物も辞退する場合も、「香典および供花、供物等のお心づけは固く辞退申し上げます」といったように、事前にお伝えするのがマナーです。

家族葬の香典辞退は、事前の周知・共有が大切(まとめ)

家族葬で香典を辞退することは、決して珍しいことではありません。大切なのは、故人やご家族の意向を、事前に親族や知人へわかりやすく伝え、受付担当者とも対応を共有しておくことです。

また、辞退の意向を伝えていても、故人を偲ぶ気持ちから香典を持参される方もいます。そのような場合は、相手のお気持ちに配慮しながら柔軟に対応すると、お互いに気持ちよく故人をお見送りできるでしょう。

判断に迷う場合は、葬儀社の無料相談を活用しよう

香典を辞退する対象や、当日香典を持参された場合の対応などは、ご家族ごとの考え方や地域の慣習によっても異なります。判断に迷う場合は、ぜひ葬儀社の事前相談をご活用ください

さがみ典礼では、家族葬の進め方はもちろん、香典辞退や参列者へのご案内方法など、一人ひとりのご希望に合わせた事前相談も承っています。

家族葬を考えているけれど、香典は辞退したほうがよいのだろうか」「親族にはどのように伝えればよいだろうか」とお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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関東・東北エリアに231カ所の施設をご用意し、地域密着の葬儀を60年以上・年間52,000件以上お手伝いしている「さがみ典礼」では、豊富な地元での経験と実績に基づき、故人およびご遺族のご意向と地元の慣習の両方にそった形で、ご家族がお亡くりになられた直後から、お客様に寄り添い、ベストなお葬式のかたちを実現できるようお手伝いさせていただきます。

 

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