葬儀の知識

直葬とはどんなお葬式?費用や流れ、注意点を解説します

2025/7/11作成

2025/7/11更新

最近は葬儀の形も多様化し、家族葬のように参列者を身内や親しい方のみに限定して少人数で行う葬儀の需要が高まっています。なかでも「直葬・火葬式」は、最もシンプルな葬儀形式として知られており、「葬儀費用を最小限に抑えたい」あるいは「近親者のみでシンプルにお見送りがしたい」と考える方に、特に選ばれているご葬儀です。 そこで今回は、直葬・火葬式の費用や流れ、注意点をご紹介したいと思います。一般葬や家族葬との違いについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目 次

直葬・火葬式とは?

直葬・火葬式とは、お通夜や葬儀・告別式を行わず、直接火葬場でお別れをする葬儀のことをいいます。

基本的には、読経供養や戒名授与などの宗教儀式を省略し、火葬のみで弔うため、参列者は家族や親族など近しい関係者のみとなります。また、宗教儀式を伴わないシンプルな葬儀のため、「宗教にこだわりのない方」や、「葬儀費用を抑えたい方」「ご遺族の負担を減らしたい方」などに選ばれているご葬儀です。

さがみ典礼の直葬・火葬式はこちらから

家族葬や一日葬との違い

同じく参列者を身内に限定して行う葬儀に家族葬や一日葬がありますが、直葬・火葬式と家族葬、一日葬は、行う儀式に違いがあります。

お通夜 葬儀・告別式 火葬
家族葬 行う 行う 行う
一日葬 行わない 行う 行う
直葬・火葬式 行わない 行わない 行う

 

直葬・火葬式の流れ

直葬・火葬式を行う場合の、ご逝去から火葬までの流れは以下の通りです。


【直葬・火葬式の流れ】

1.ご逝去
2. 医師から死亡診断書を受け取る
3.葬儀社に依頼
4.葬儀社がお迎えにあがりご遺体を搬送・安置する
5.葬儀社との打ち合わせで火葬の日程を決める
6.関係者に葬儀日程の連絡をする
7.納棺
8.出棺
9.火葬


基本的に、ご逝去から納棺までの流れは一般的な葬儀と同じですが、納棺から火葬までのプロセスが大幅に省略されていることがわかります。

直葬・火葬式の費用相場

葬儀社によっても異なりますが、一般的に直葬の費用相場は15~40万円前後といわれています。費用の内訳は以下の通りです。


【直葬・火葬式の費用内訳】

火葬費用:無料〜10万円(自治体によって異なる)

霊柩車代:2〜5万円程度(走行距離によって異なる)

安置費用:5,000円〜2万円程度/日

棺など葬送品代:2〜10万円程度

葬儀社へ支払う費用:10〜20万円程度(内容によって異なる)

合計:14万5千円〜40万5千円程度


一般葬の相場が150万円〜200万円程度、家族葬の相場が100万円程度であることからみても、直葬・火葬式は、大幅に費用を削減できることがわかります。

直葬・火葬式のメリット

直葬・火葬式には、以下のようなメリットがあります。

費用を最小限に抑えられる

お通夜や告別式といった宗教儀式を省略しているため、基本的には宗教者へのお布施や会場費が不要になります。また、参列者が身内中心で小規模な葬儀となるため、返礼品や飲食にかかる費用も最小限に抑えることができます。

ご遺族の負担を軽減できる

一般弔問客がいないため、対応に追われることがなく、返礼品などの事前準備にかかる手間や精神的な負担も最小限に抑えることができます。

参列者の負担を軽減できる

ご遺族がご高齢であったり、お忙しい方だったりする場合は、数日かけて行う葬儀は負担になってしまいますが、直葬・火葬式は火葬のみで弔うため数時間で完結します。また、遠方から参列されるご親族の宿泊先を手配する必要性も減り、参列者の負担軽減にもつながります。

直葬・火葬式の注意点(デメリット)

直葬・火葬式は、費用を抑えられるなどメリットも多い一方で、デメリットもあります。希望する場合は、以下の点を念頭においておきましょう。

お別れの時間が短い

通常なら「お通夜〜告別式〜火葬」の流れになるため、2日間かけてお別れをすることになりますが、直葬・火葬式は、斎場でのお別れの儀式がない分、心の準備をする時間は一般的な葬儀に比べて短くなってしまいます。

周囲からの理解が得にくい

直葬・火葬式は、比較的新しい葬儀形式のため、まだまだ一般的とはいえません。そのため、伝統を重んじる方や儀式を大切にしたいと思うご家族やご親族から、反対されてしまう可能性も考えられます。

菩提寺とのトラブルに発展してしまう可能性がある

直葬・火葬式は、宗教儀式を省略しているため、先祖代々お付き合いしている寺院(菩提寺)がある場合、トラブルに発展してしまう可能性も考えられます。勝手に行わず、必ず、菩提寺にも相談しながら進めるようにしましょう。

もし勝手に直葬・火葬式を行なってしまった場合、先祖代々のお墓に納骨できないなどのトラブルに発展してしまう可能性があるため注意が必要です。

直葬・火葬式を行う前に知っておきたいこと

直葬・火葬式は、費用や準備の手間を削減できるなどメリットも多いですが、行う前に知っておきたい注意点もあります。

ご逝去後24時間は火葬不可のため安置場所の確保が必要

一般的な葬儀では、ご逝去の翌日がお通夜、翌々日が葬儀・告別式・火葬となることが多いです。一方、直葬・火葬式は、お通夜や葬儀・告別式を省略しているため、ご逝去後すぐに火葬を執り行うことができるものと思ってしまうかもしれませんが、日本では、「死後24時間は火葬を行ってはいけない」と法律で定められているため、最低1日はご自宅または安置施設にご遺体を安置しておく必要があります。そのため、安置場所をどこにするかについても、あらかじめ決めておきましょう。

ご家族やご親族の了承を得ておく

直葬・火葬式は近年増加傾向にありますが、比較的新しい葬儀形式のため、従来の葬儀に慣れている人にとっては、抵抗を感じてしまう可能性も考えられます。

もし事前相談なく直葬・火葬式を行ってしまうと親族間のトラブルに発展してしまう可能性も考えられるため、必ず事前に合意を得ておくようにしましょう。

菩提寺の了承を得ておく

直葬・火葬式は、宗教儀式を省略しているため、直葬を行なった後に菩提寺への納骨を希望しても断られる可能性があります。もし、先祖代々のお墓に納骨を希望している場合は、菩提寺に相談し、直葬・火葬式で葬儀を行うことへの了承を得ておきましょう。

ちなみに、「儀式を省略する直葬・火葬式は、故人への充分な供養ができない」などの理由からよく思わない寺院も少なくありません。そのため、許可が得られない可能性もあることを念頭に置いた上で相談することが大切です。相談する際は、「経済的な理由」や「故人の遺志」など、直葬にする理由を丁寧に説明しましょう。

納骨方法や納骨先を事前に決めておく

菩提寺の理解を得られなかった場合や、もともと菩提寺がない場合などは、納骨方法と納骨先を事前に決めておく必要があります。ちなみに直葬・火葬式を行なった場合の納骨先は、公営墓地や納骨堂、永代供養墓、散骨、自宅保管など、宗旨宗派問わず納骨ができる供養方法を選ぶことになります。

お墓参りのしやすさや管理のしやすさ、ご予算などを考慮に入れて、自分に合った納骨先を選ぶようにしましょう。

直葬・火葬式でも僧侶に読経をお願いできる?

葬儀はシンプルに行いたいが、宗教儀式を省略する直葬・火葬式は「故人への弔いが不十分なのではないか」「本当に成仏できるのか」などの不安を感じてしまうという方もいらっしゃると思います。

直葬でも、遺族が希望すれば、僧侶を呼んで読経や戒名の授与をしてもらえる場合があります。たとえば、火葬前に炉前で短い読経をお願いしたり、安置施設で読経や戒名授与をお願いしたりするなどの方法があります。

菩提寺がない場合は、葬儀社に僧侶を紹介してもらえるかどうか、尋ねてみるとよいでしょう。

直葬・火葬式で僧侶をお呼びする場合のお布施の目安

直葬・火葬式でも、僧侶に読経や戒名授与をお願いする場合は、もちろんお布施が必要になります。お布施は、宗派や寺院との関係性によっても異なりますが、短い読経の場合は3~5万円程度長い読経の場合は10万円程度戒名も授けてもらう場合は10〜50万円程度が相場となります。

直葬・火葬式は、周囲の合意の上で進めることが大切です(まとめ)

直葬は、費用を抑えられることや、準備の手間が軽減できることなどメリットも多いですが、お別れの時間が短いことや、安置場所の確保が必要など、事前に知っておくべきことも多くあります。

特に、後々お墓への納骨も含めて検討する必要があるということは、念頭に置いておく必要があります。

また、トラブルを避けるためにも喪主の独断では決めず、周囲に相談なしがら進めていくことが大切です。

直葬の内容や費用などでわからないことがあれば、葬儀社の事前相談をご活用ください。さがみ典礼では、24時間365日、いつでも無料の事前相談を承っています。また、事前相談で、葬儀費用が最大10.5万円引になる割引制度もございます。まずは、ご相談だけでもお気軽にご連絡ください。

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