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2026/10/28作成

お通夜とは、葬儀・告別式の前夜にご遺族や親しい方が集まり、故人の冥福を祈る宗教儀式です。 最近は、「一日葬」や「火葬式・直葬」など、お通夜を省略する葬儀形式も一般的になり、「お通夜は必要?」と迷われているご遺族も少なくないのではないでしょうか。 そこで今回は、「お通夜の意味や目的」「一般的な開始時間や流れ」「服装や持ち物」など、お通夜について事前に知っておきたいことを、わかりやすく解説します。
目 次
お通夜は、葬儀・告別式の前夜に行われる儀式です。
一般的に「お葬式」というと、お通夜や葬儀・告別式などの儀式全般を指して使われることが多いと思います。そして、お葬式は多くの場合、1日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式と火葬が行われます。
もともとお通夜は、夜通し灯明の火を絶やさず、故人を見守り、付き添いながら別れを惜しむ儀式でした。「夜通し見守る」という習わしが「通夜」の語源とも言われています。
そのため従来のお通夜では、ご家族やご親族が夜通し故人に付き添い、寝ずの番をすることもありました。そのことから、親族や故人と親しい方が集まり、別れを惜しむ場という意味合いが強い儀式でした。
しかし現代においては、夕方18時〜19時ごろに始まり、1〜2時間程度で終了する形が一般的です。
また、参列者も故人との関係性に関わらず、仕事の都合などで日中の葬儀・告別式に参列できない方が、仕事帰りにお通夜に参列するケースも多く見られます。
葬儀・告別式は、お通夜の翌日の日中に行われます。僧侶の読経や参列者による焼香など、儀式の内容はお通夜と共通する部分もありますが、葬儀・告別式では、棺への花入れや出棺の儀式など、お通夜にはない儀式も行われます。
そのため、お通夜が故人との別れを惜しみ、故人を見送る儀式であるのに対し、葬儀・告別式は、故人を弔い、あの世へと送り出す儀式ともいうことができるのではないでしょうか。
葬儀の小規模化や簡略化が進む現代においては、お通夜を省略する葬儀形式も選ばれるようになりました。
その代表的なものが「一日葬」です。一日葬は、お通夜を省略し、葬儀・告別式・火葬を1日で行う葬儀形式です。
また、お通夜だけでなく葬儀・告別式も省略し、火葬のみを行う「火葬式・直葬」という選択肢もあります。
ただし、これらの葬儀形式を選ぶ場合は、菩提寺に事前に相談しておくことが大切です。菩提寺の考え方によっては、その後の納骨に影響する恐れがあるためです。
お通夜は、夕方18時〜19時頃から始まるのが一般的です。
参列者の人数や、通夜後の会食(通夜振る舞い)を行うかによっても前後しますが、賞味1〜2時間程度で終わることが一般的です。
受付が通夜開始の30分〜1時間前に始まることが多くなっています。そのため、一般参列者は遅くとも開始15分前までには着いて受付を済ませられるよう時間に余裕を持って到着しましょう。
また、喪主をはじめとするご遺族は、葬儀社との打ち合わせや準備があるため、通夜開始の1〜2時間前には到着しましょう。
お通夜はもともと、「取り急ぎ駆けつけるもの」 という意味合いがあるため、正式な喪服を着用せず、落ち着いた色合いのビジネススーツなどで参列することも認められています。
ただし、現代においては、お通夜であっても喪服で参列するケースが増えています。そのため、訃報から通夜までに時間の余裕がある場合は、きちんと喪服を用意して参列することをおすすめします。
お通夜は、仕事帰りなどに参列する方も多く、やむを得ず開始時刻に遅れてしまうこともあると思います。
30分程度の遅刻であれば、僧侶の読経中のことが多いため、連絡なしで参列しても問題ないことがあります。受付で「遅れて申し訳ありません」と伝え、指示を仰ぎましょう。
ただし、遅刻することが事前にわかっている場合は、なるべく葬儀社や会場に連絡し、参列できるかどうかを確認すると安心です。
また、大幅に遅れる場合や、午後9時以降など遅い時間に到着する場合は、遺族や会場への配慮から、参列を控えたほうがよいこともあります。
無理に参列しようとせず、会場の案内に従って判断しましょう。
ここでは、お通夜当日の一般的な流れをご紹介します。
これからお通夜を執り行うご遺族や参列するご予定のある方は、ぜひ参考にしてください。
ご遺族は、開式の1~2時間前を目安に会場に到着し、当日の準備や最終確認を行います。会場に着いたら、受付の配置や会場内の動線、供花・供物の並びなどを確認しましょう。
特に供花・供物は、贈り主の名前や故人との関係性などを確認したうえで、葬儀社と相談しながら配列を決めます。配列の順序や方法は、地域の慣習や葬儀社の方針などによって異なる場合があります。
受付を設ける場合は、必要に応じて親族や知人などに受付係や会計係を依頼し、役割を決めておきます。
「香典の受け取りや管理」「会葬礼状・返礼品のお渡し」「参列者の案内」など、担当する内容を事前に確認しておくとスムーズです。
葬儀に参列する方の、受付から通夜振る舞いまでの流れは、次のとおりです。
1.受付・記帳
2.開式・僧侶による読経
3.焼香
4.喪主の挨拶・閉式
5.通夜振る舞い
受付が設けられている場合は、会場に着いたら香典を渡して芳名帳に記帳します。その時「この度はご愁傷様です」などのようにお悔やみの言葉をひとこと添えると丁寧です。
ただし、家族葬などで、香典を辞退している場合や、少人数のため受付が設けられていない場合もあります。その場合は、ご遺族や葬儀社の案内に従いましょう。
開式後、僧侶による読経が行われます。参列者は静かに故人を偲びながら、焼香の案内を待ちましょう。
読経の途中などに、会場の案内に従って、参列者が順番に祭壇の前へ進み焼香を行います。一般的には、喪主やご遺族、親族など、故人と関係の深い方から順に行いますが、順番は葬儀の形式や会場の進行によって異なる場合があります。自分の順番が来たら、係員の案内に従って祭壇の前へ進みましょう。
焼香の作法は宗教・宗派によって異なりますが、わからない場合は、前の方の動きや係員の案内を参考にすると安心です。
全ての人の焼香が終わったら、喪主による挨拶が行われ閉式となります。
お通夜の後には、「通夜振る舞い」と呼ばれる会食の席が設けられることがあります。案内された場合は、可能な範囲で参加し、食事や飲み物をいただきながら故人を偲びましょう。
また、参加する場合は長居を避け、30分〜1時間程度を目安に切り上げるとよいでしょう。
お通夜は、喪服で参列するのが一般的です。
ただし、急な訃報で喪服の準備が間に合わない場合は、落ち着いた色合いの平服(略喪服)で参列しても差し支えありません。また、ご遺族から「平服でお越しください」と案内された場合も、案内に従って平服を選びましょう。
ここでは、お通夜に参列する際の服装を男性・女性・子ども別にご紹介します。準喪服と平服それぞれの装いについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
【準御福】
光沢のないブラックスーツ・白いシャツ・黒いネクタイ・黒い靴下・黒い革靴
【平服】
黒・紺・濃いグレーなどのダークカラーのスーツ・白いシャツ・黒いネクタイ・黒い靴下・黒い革靴
なお革靴は、内羽根式のストレートチップやプレーントゥなど、装飾の少ないシンプルなデザインが適しています。
【準御福】
光沢のない黒のアンサンブルやワンピース、スーツ・黒い薄手のストッキング・光沢のない黒のパンプス
【平服】
黒・紺・濃いグレーなどのダークカラーのアンサンブルやワンピース、スーツ・光沢のない黒のパンプス
女性は、肌の露出を控えたデザインの服装や、長めのスカート丈のものを選びましょう。また、光沢のある素材や華美なアクセサリーは避けるのが基本です。
男の子:白い襟付きシャツに、黒・紺・濃いグレーなどのパンツを合わせる
女の子:白いブラウスに、黒・紺・濃いグレーなどのスカートやパンツを合わせる
靴は、男女ともにローファーや革靴など、落ち着いたデザインのものが適しています。お手持ちにない場合は、ダークカラーの無地のスニーカーでも差し支えありません。靴下も、黒・白・紺などの落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。
なお、お通夜の服装についてはこちらのコラムも参考にしてください。
女性のお葬式での服装について|お通夜・お葬式・告別式での適切な服装とマナー
夏の葬儀の服装マナー完全ガイド|喪服選びと暑さ対策のポイント
次に、お通夜に必要な持ち物と香典のマナーをわかりやすく解説します。
お通夜に持参したい基本の持ち物は次のとおりです。
・香典(袱紗に入れて持参)
・数珠(必要に応じて)
・ハンカチ
・携帯電話
・財布
香典は、袱紗(ふくさ)に入れて持ち歩きます。袱紗は紫や紺、グレーなど寒色系のものを選びましょう。
上記以外に、次のものも持参すると便利です。
・予備のストッキング
・サブバック
女性は、万が一ストッキングが伝線してしまった時に備えて替えのストッキングがあると安心です。
また当日は、返礼品や会葬御礼などで荷物が増えてしまうことがあるため、黒いサブバックがあれば重宝します。
香典は、故人との関係性やご本人の年齢・社会的立場などによっても異なるため一概にいくらとは言えませんが、一般的な例として、次の表を参考にお包みしましょう。
| あなたから見た故人 (亡くなった人) |
金額の目安 |
| 両親 | 5万円〜10万円 |
| 兄弟姉妹 | 3万円〜5万円 |
| 友人・知人・近所の人・会社関係者 | 5,000円〜1万円 |
| その他の親族 | 5,000円〜3万円 |

ここでは、香典の書き方や渡し方のマナーを解説します。
【書き方】
香典袋の表書きは、故人の宗教・宗派に合わせて選びます。
仏式:「御霊前」※浄土真宗では「御佛前」
神式:「御玉串料」
キリスト教式:「御花料」など
表書きの下には、ご自身のフルネームを書きます。
万が一、宗教や宗派がわからない場合は事前に確認しておきましょう。
また、金額は、お札を入れる中袋の表中央に書きます。中袋裏面左下には住所と氏名を書きましょう。金額の書き方は「金 参萬圓 也」のように旧字体を用いるのがマナーです。
【渡し方】
香典を渡す際は、袱紗(ふくさ)に包んで持参し、受付で取り出し、相手から表書きが読める向きにして両手で渡します。
その際、「このたびはご愁傷様です」など、簡潔にお悔やみの言葉を伝えましょう。
香典についての詳しいマナーはこちらのコラムも参考にしてください。
香典のマナーや書き方・渡し方について、郡山の葬儀社が解説します
家族葬などでは、ご遺族が香典を辞退されることもあります。
その場合は、ご遺族の意向を尊重し、香典を持参したり、無理に渡したりしないのがマナーです。感謝や弔意を伝えたい場合も、相手に負担をかけないよう配慮しましょう。
最後に、お通夜に参列する際に知っておきたいマナーや注意点をご紹介します。
受付では「この度はご愁傷様です」「心よりお悔やみ申し上げます」など、簡潔にお悔やみの言葉を伝えましょう。長々と伝える必要はありません。落ち着いた態度で弔意を伝えることが大切です。
焼香の作法は宗派によってもさまざまです。会場で案内がある場合はそれに従い、なければ前の人の動きを参考にするとよいでしょう。
作法に不安があっても、故人を偲ぶ気持ちを大切にし、落ち着いて行えば問題ありません。
ご遺族は、深い悲しみのなかで弔問客への対応などに追われていることもあります。そのため、死因などを詳しく尋ねたり、長話をしたりすることは避けましょう。
「このたびはご愁傷様です」など、お悔やみの言葉を伝えるにとどめ、相手の気持ちや状況に配慮することが大切です。
弔事では、不幸が重なることを連想させるため、「同じ言葉を繰り返す「重ね重ね」「たびたび」「ますます」などの重ね言葉は避けるのがマナーです。
普段何気なく使っている言葉も、弔事では別の言葉に言い換えるよう心がけましょう。
通夜振る舞いに招かれた場合は、可能な範囲で参加し、故人を偲びながら食事や飲み物をいただくとよいでしょう。
ただし、仕事の都合や子どものお迎えなど、やむを得ない事情がある場合は、無理に参加する必要はありません。
通夜振る舞いに参加した場合は、30分〜1時間程度を目安にし、長居を避けましょう。
ただし、地域やご遺族の意向によって慣習が異なるため、会場の状況に合わせて対応することが大切です。
お通夜は、故人を偲び、ご遺族や親しい方々が最後のお別れをする大切な儀式です。
参列する際は、服装や香典のマナー、焼香の作法などを事前に確認しておくと、落ち着いて対応できます。
また、ご遺族へのお悔やみの言葉は簡潔に伝え、相手の気持ちや状況に配慮することも大切です。
宗旨・宗派や地域によって慣習が異なる場合もあるため、会場の案内に従いながら参列しましょう。
関東・東北エリアに231カ所の施設をご用意し、地域密着の葬儀を60年以上・年間52,000件以上お手伝いしている「さがみ典礼」では、豊富な地元での経験と実績に基づき、故人およびご遺族のご意向と地元の慣習の両方にそった形で、ご家族がお亡くりになられた直後から、お客様に寄り添い、ベストなお葬式のかたちを実現できるようお手伝いさせていただきます。
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